子どもとの接し方~感覚統合訓練としての遊びで寛容になってみる~
感覚統合訓練としての遊び
子どもは危なっかしい遊びをよくします。
椅子の後ろ足だけでバランスをとろうとしたり、塀や木によじ登ろうとしたりする姿は見ていてハラハラさせられます。
しかし、実はそのような刺激を取り込むことには心のバランスをとる効果があるのです。
「感覚統合訓練」といって、トランポリンやブランコなどに乗せて感覚を統合していくことで脳を落ち着かせる訓練があります。
主に作業療法士の専門分野になりますが、教育や子育てにおいても知っておきたいアプローチです。
物にすぐぶつかってしまったり、牛乳をドバっと入れてしまったりする要因として、ボディイメージの未発達さが挙げられます。
爪切りや歯磨きを嫌がるのは触覚防衛反応、ドライヤーなどの音を過剰に嫌がるのは聴覚防衛反応になります。
子どもが物を口に入れ、爪を噛んで自分に刺激を与えるのは皮膚感覚を通して、情報を身体に取り入れているからです。
子どもはいろいろな刺激を取り入れることで、渋滞している感覚の流れを整理していきます。
つまり、子どもはさまざまな遊びを通して刺激に触れ、無意識に感覚を統合する訓練をしているといえるのです。

刺激的な遊具は撤去に向かう
近年、危ないという理由で公園から刺激的な遊具が撤去される傾向にあります。
もちろん、リスクマネジメントは必要ですが、感覚統合訓練の場を奪ってしまうことで感覚や運動能力の成長を妨げてしまう面もあるのです。
家にあるクルクル回る椅子やベッドで飛び跳ねて遊んでいる子どもを見たらすぐに注意するのではなく、
感覚統合訓練の視点からとらえてみると、もっと寛容になれるかもしれません。
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