人生の意味、それは忘れた大切なものを探す旅である。その理由は
人生とは過去に失った大切なものを探す長い旅。
子供の頃に大好きだった本やテレビ番組。それが大好きだった理由は、小さい頃からすでに自分の中にあったものだということに気がつきました。
小学生の時に大好きだった「エルマーの冒険」、「オズの魔法使い」、「不思議の国のアリス」。子供の頃に読んだ本は、私の人生に彩りを添えてくれたばかりではなく、道に迷った時の大きな指針となりました。
こうしてみると自分の人生の目的は、本当は誰もが生まれたときから知っていて、消された記憶をどうやって思い出すのかなのだと思います。人は心の奥の深い部分に、誰もが自分なりの神話を持っています。セラピーは、それを巻き戻し思い出していく作業です。そして自分が使っていないパワー(力)を取り戻していくのです。それは、もともと自分の中にあったものでただ忘れているだけです。

「オズの魔法使い」は、竜巻でオズという不思議な国に飛ばされてしまった主人公の女の子のドロシーが、魔法使いのオズに、願いを叶えてもらうために冒険の旅に出るお話です。「脳みそ」が欲しい案山子と、臆病なライオン、「心」が欲しいブリキのロボットとともに。
つまり、手に入れたいものは「知恵」と「勇気」と「愛」の象徴です。ライオンもロボットも、長い旅をして望むものを手に入れますが、本当はもともと自分が持ち合わせていたものだったことを知ります。
子供の頃に見ていた「悟空の大冒険」というアニメもこれとよく似ていました。暴れん坊の孫悟空が、食べることが大好きな猪八戒と、お金が大好きな沙悟浄とともに、天竺に経典をいただきに行く三蔵法師のおともをして旅をする物語です。
猪八戒や沙悟浄は、仏教的にいえば人間の煩悩を表していると思いますが、長い旅路の果てに天竺に辿り着き、お釈迦様に会います。その手の上で自分が旅をしてきた場所を振り返り、これまで旅をしてきた場所が天竺だったと知らされます。
「チルチルミチルの青い鳥」は、見つけたら幸せになれるという青い鳥をずっと探し求めて、長い旅から帰った主人公が家で飼っていた鳥が青くなっていることに気がつき、幸せは遠くにあるのではなく自分のところにあったというお話です。「灯台下暗し」とはよくいったもので、自分のことは案外わからないものです。探しものは、本当]は自分の内にあるものだということ。

でも、それを見つけるための冒険は必要です。何の苦労もなく手にしたのでは、その大切さがわかりませんから。多くのものを見て、聞いて、知って、その冒険こそが私の人生の醍醐味かもしれません。
人生とは束の間の夢?忘れていたものを思い出すかのように前兆がある。
「不思議の国のアリス」は、夢の世界で冒険の旅をする不思議なお話ですが、人生も同じように束の間の夢のようなものかもしれません。不思議なことの連続で、スリリングで、私もそんな人生を生きてきたように思います。
大人になって煮詰まることが多くなると、私はあえて難しい本に没頭した時期もありましたが、「アルケミスト―夢を旅した少年」(パウロ・コエーリョ著・角川書店、1988年)と出会ったことで、忘れていた大切なことを思い出しました。
「前兆に従うこと」それは、自分をちゃんと信じられるかどうかということに繋がります。
「冒険に必要なのは、勇気とほんの少しのお金」そして、私は夢を旅することが大好きだったということ。冒険こそが、わたしの存在理由である―――パブロ・ピカソ
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