顔面けいれんにボトックス注射はは効果があるのか?私の体験談を紹介します。
ボトックス注射をしたのは手術はしたくないから。
重度の顔面けいれんで苦しんでいた私が最初に受けた治療は「ボトックス注射」でした。ボトックスは美容目的のものがよく知られていますが、医療用のものもあります。片側顔面痙攣の治療として使う場合は、健康保険の対象となります。※詳しくはご加入の健康保険組合にお問い合わせください。
私が片側顔面痙攣の治療を受け始めた2012年頃、インターネット上に掲載されていた主な治療方法は、「鍼灸治療」「てんかんの薬を服用する」「手術」そして「ボトックス注射」でした。手術に関しては相当古い時代の情報が多く、中には「顔面神経を切断し、痙攣を止める」などという手術方法まで掲載されていました。これは過去には実例があるようですが、現在は行われていません。
しかしそのときの私は、片側顔面痙攣の治療法など何も知らない状態でした。そのようなときにその記述を見てしまったものですから、「手術は絶対嫌!」と固く決意してしまいました。そして、一番初めに選んだ治療法がボトックス注射だったのです。

ボトックス注射の効果はひとそれぞれ。
ボトックスは、ボツリヌス菌という食中毒の原因となる微生物から抽出されたたんぱく質の一種からできた薬剤で、主な作用は、神経伝達物質「アセチルコリン」の伝わりを弱めることです。痙攣を止めるために、ボトックスを顔面の痙攣している箇所に注射します。
ボツリヌス菌から作られること、そして顔面に注射するということで躊躇する方も多いようですが、私はとにかく痙攣が止まりさえすればいいと願っていたので、ボトックス注射を行っている最寄りの眼科を受診しました。そしてその日のうちに注射をしてもらいました。前述の通り、片側顔面痙攣の治療としてのボトックス注射は、健康保険の対象となりますので、2012年当時の患者の費用負担は、3割負担で1万6000~1万8000円程でした。
ボトックスは注射後3日目ぐらいから効き始め、最大の効果が出るのは2週間後ぐらいです。そして緩やかに効果が薄れていきます。効果の持続期間は3~6カ月ぐらいとなります。私の場合、効果が最大のときは、注射している左側の筋肉が動きにくくなり、痙攣も出ない代わりに、左側だけ表情が乏しくなりました。
また、表面的には痙攣が出てこないものの、内側では痙攣しているという感覚はありました。人によってはこのボトックス注射だけで痙攣が消失するケースもあるようですが、私の場合は痙攣が消失することはなく、最初の注射から手術を受けるまで、3~4カ月おきに定期的に注射を受け続けました。ボトックス注射は人によって効果が異なるので試してみる価値はあると思います。

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